今回のロレックスによる価格改定、実は久しぶりのことというわけではありません。2019年10月1日の消費税増税に伴う改定から数えると、今回で何と5回目の値上げと頻繁に行われてきました。
その間の値上がり幅を調べると、これが結構すごい金額なのです。ではどれほど上がったのかを、この間にモデルチェンジを実施していないデイトナで各改定時の定価を書き出してみると以下の通りです。
2019年10月 130万9000円
2020年1月 138万7100円
2021年8月 145万7500円
2022年1月 160万9300円
2022年9月 172万400円
2019年と今回の差は何と41万1400円。デイトナは特に顕著なのかもしれませんがが、それにしてもわずか3年で、しかもモデルチェンジもせずにこの価格差は、こうやってあらためて数字に表すと異常としか言いようがないのがよく分かります。プレミアム価格ばかりに目を奪われがちですが、実際には国内定価自体も恐ろしく上がっているのです。以下は主要モデルの今後の改定後の価格になります。
【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】
国内定価118万9100円→127万2700円(その差8万3600円)
【デイトナ/Ref.116500LN】
国内定価160万9300円→172万400円(その差11万1100円)
【サブマリーナーデイト/Ref.126610LN】
国内定価111万8700円→119万6800円(その差7万8100円)
【サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV】
国内定価117万7000円 →125万9500円(その差8万2500円)
【ミルガウス/Ref.116400GV】
国内定価101万4200円→108万5700円(その差7万1500円)
【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】
国内定価136万4000円→145万8600円(その差9万4600円)
【ディープシー/Ref.136660】
国内定価153万8900円→164万6700円(その差10万7800円)
【エアキング/Ref.126900】
国内定価81万6200円→87万2300円(その差5万6100円)
【デイトジャスト/Ref.126200】
国内定価80万4100円→86万1300円(5万7200円)
【エクスプローラーII/Ref.226570】
国内定価104万9400円→112万2000円(その差7万2600円)
【エクスプローラーI/Ref.124270】
国内定価79万3100円→84万7000円(その差5万3900円)
新型コロナウイルスで旅行やイベントでお金を遣わなくなったこと等も関係してか高額品への消費が顕著となり、依然としてロレックス需要は高まり続けています。この購買マインドは「リベンジ消費」などとも称されていますね。
需要は落ち着くどころかむしろ高まっているのに、品不足…市場原理である「需要と供給」の法則に従えば、今後の相場が上がるのは明白です。
これはロレックスのみならず多くの人気ブランド時計に言えることです。しかしながらロレックスがきわめて相場高騰が顕著であることはご存知の通りです。
2022年現在、悔しいことに新型コロナウイルスの影響はまだ続くと言った見方が優勢です。もちろんワクチン開発や感染症対策の周知は進んできていますが、すぐにこの状況が劇的に改善されるわけではありません。
そのため2022年もブランド時計の供給不足および品薄は加速し、結果としてロレックス定価改定のみならず、相場の上昇傾向も続くことが考えられます。現在は相場が下落傾向にあり価格も落ち着いてるので購入の検討を考えるのもありだと思います。