バーゼルワールド2021年の開催を主催者が断念

Posted by 近藤薫 on

世界最大の宝飾・時計展示会バーゼルワールドの主催団体MCHは5月7日、2021年1月28日から2月2日に開催の予定だったバーゼルワールドの中止と支払い済みの2020年の出展費用などの扱いについて関係者間で合意したことを発表しました。2020年のバーゼルワールドは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年1月開催を予定していたみたいですがそれもなくなってしまったようです。

運営方針などをめぐる価値観の不一致を理由として、2020年4月にロレックス、パテック・フィリップ、LVMHなどの大手ブランドが撤退を決めたことから、存続が危ぶまれていました。MCHは、2021年以降、新たなフォーマット(名称、開催場所)での展示会を検討していくことにしていますが、バーゼルワールドは100年以上の歴史に幕を閉じる形となってしまいそうです。

 

過去にブランドのディストリビューターとしてバーゼルへの参加をしていた頃が本当に懐かしくとても残念に思います。2017年頃までは集客は落ちてはいたのですがそれでもまだ賑わっていたと思います。ただ出店してるメーカーに出展料を聞くとびっくりするような高額な金額でした。この頃から高額な出展料を懸念してバーゼル離れをするブランドも出てきてました。

 

メイン会場の他にPALACEという会場があり、インディペンデントと呼ばれるブランドがブースを構えていてMB&F、HYT、RESSENCEなど、メジャーではないが個々に変わったデザインやギミックな動きをするブランドが多く、メインホールよりも賑わっており、ここから様々なブランドが発掘され、日本にも導入されていました。毎年ワクワクした気持ちで出向いたのを鮮明に覚えています。どのブランドも完成度は高く、全てが少量生産なので流通量も少なく日本では見る事のできないブランドばかりで興奮状態でした。

 

 

100年以上も続いた世界最大の展示会がコロナと共に終わりを遂げてしまうと思うととても残念な事ですが、それもこの時代の流れなのかもしれませんね。個人的には色々な思い出のある展示会なのでまたいつか再開をして欲しいと願ってます。

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