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コロナ後の夏休みの過ごし方
Posted by 近藤薫 on
今年の夏はコロナが落ち着き、ようやく以前の様にお祭りや花火大会、海水浴場なども再開されて、心から夏を久々に感じられた休みを過ごしました。 その一方、円安の影響で物価の上昇、ガソリンやエネルギー料金の高騰などもあって家庭的には苦しまされた夏だったのも事実です。 私の住まいは千葉県なのですが、以前は休みになると他県へ旅行したり、都心で過ごしたりとあまり自分の住まい近郊で過ごす事は少なかったのですが、コロナがきっかけで千葉県の良さを再認識でき、ここ最近は他県に行くよりも千葉県内を散策することが多くなりました。お祭り、花火、海水浴、今年は全てを満喫することができ最高の夏でした。 コロナ禍になってこれまでの生活や常識は一変してしまい、新しい生活様式が求められてることを感じ、それに対応するのに必死だった3年間だったと感じます。辛いことばかりでなく、逆にコロナ禍になったことで生活が一変してより家族との交流が増えたことは私にとってはお金では買えないかけがえのない時間を過ごせたと思います。何よりも普通に過ごせるって素晴らしいことなんだと感じました。 人それぞれで色々な環境や考え方も違うとは思いますが、夏も残り僅かなので満喫した夏を皆様もお過ごしください。
意外と知らない防水時計とダイバーズウォッチの違いとは?
Posted by 近藤薫 on
腕時計に防水機能を記載するためには、JIS(日本工業規格)またはISO(国際基準化機構)によって定められた基準を満たす必要があります。 防水機能を持つ腕時計は大きく分けると「日常生活防水時計」と「潜水用時計(ダイバーズウォッチ)」があり、防水性の度合いによって分類されています。 JIS基準では日常生活用防水時計と潜水用時計の防水表記の仕方にもルールがあるんです。 ATM(アトム)やBAR(バール)などで表記される日常生活用防水時計を"WaterResistant(ウォーターレジスタンス)、M(メートル)で表記される潜水用時計をDivers(ダイバーズ)と分けて表記されています。 防水表記の違い 防水表記の違いについて ◇防水時計 ATM/BAR◇ ●日常生活用防水時計 2~3気圧防水 小雨や汗、手洗い時の水しぶきなどに耐えられるくらいの防水性 ●日常生活用強化防水時計 5気圧防水 皿洗いなど水仕事をするときにも使える防水 10~20気圧防水 釣りやボートなど水上のスポーツをするときにも使える防水性 *気圧による防水表示は、あくまでも水にゆっくり沈めた状態で耐えられる気圧になるので、水中で動かしたときの防水耐性ではありません。 ◇潜水用防水時計 M◇ ●空気潜水防水時計 100~200m防水 表記される深水までの耐圧性と水中での使用に長時間耐えられる防水性 空気ボンベを使用する潜水に使用する時計 ●飽和潜水防水時計 200~1000m防水 表記される深水までの耐圧性と水中での使用に長時間耐えられる防水性 飽和潜水ヘリウムガス等の不活性ガスを使用する潜水に使用する時計 EDOX クロノオフショア1 シャークマンⅢ(100気圧/1000m防水) 防水時計の注意点 防水時計を使う上で気をつけてほしいポイントをご紹介します。 ●プッシュボタンの操作 いくら防水時計といっても、時計内部に水が入ってしまっては意味がありません。 濡れた手や時計が濡れたままの状態、水中でのプッシュボタンの操作は時計内部に水が入ってしまう可能性があるので気をつけましょう。 また、ダイバーズウォッチには「ヘリウムガスエスケープバブル」という飽和潜水の際に、ヘリウムガスを逃がすための機能が付いているモデルがあります。 バブルの操作には自動式と手動式がありますが、手動式の場合は解除したままにすると浸水しやすくなるので、バブルの操作には注意が必要です。 ●お風呂での使用 時計を着けたまま、お風呂やサウナに入るという方がいますが、故障の原因になるので外して入るようにしましょう。 シャワーの水圧で故障したり、お湯に触れることで気温差が生じ風防が曇ってしまうことがあります。 水を気にせずにデイリーユースで使用したいならば、最低でも水上スポーツでの使用を想定した日常生活強化防水(10〜20気圧)、安全性にこだわるならばダイバーズウオッチにカテゴライズされている空気潜水時計(100〜200m防水)を選ぶ方がいいと思います。使用方法を正しく学んでこれからのマリンライフを充実させてください。
ロレックス ミルガウスが生産終了。今後の相場動向は?
Posted by 近藤薫 on
2022年の時点で唯一旧世代ムーブメント「Cal.3131」を搭載していた「ミルガウス 116400GVは2023年のモデルチェンジが濃厚と考えられていました。 そのような状況で迎えた2023年のロレックス新作発表。大方の予想通り「ミルガウス 116400GV」は生産終了が決定しました。そしてさらに、後継モデルの誕生がなく、ミルガウスコレクションそのものが生産終了となってしまいました。 ミルガウスが誕生した1956年とは異なり、現在では、モデル名の由来である「1000ガウス」を超える耐磁性能を持つ腕時計は珍しくありません。「ミルガウス 116400GV」自身も、1000ガウスを遥かに上回る耐磁性能を備えているため、モデル名が実態と乖離している部分はありました。ですが、アイコニックなデザインや実用的な機能を備えたミルガウスはファンも多く、今後新モデルが発表されないとなると残念に思う方も多いでしょう。「パーぺチュアル 1908」という後継モデルが誕生し、同じく生産終了となった「チェリーニ」とは異なり、後継のコレクションがないことが非常に惜しまれます。 特に、ロレックスの技術の結晶である「グリーンサファイアクリスタルガラス」は、ミルガウスのみに採用される特別仕様だったので、悲しい気持ちになりますね。ミルガウスの生産終了により、グリーンガラス自体もなくなってしまうのはとても残念です。 「ミルガウス 116400GV」生産終了に伴い、流通価格も上昇してきてます。特に、元から人気の高かった「Zブルー文字盤」の価格上昇が著しく、中古市場での流通量も急激に減少いたしました。2007年から生産されていたブラック文字盤とは異なり、Zブルー文字盤は2014年に追加された文字盤カラーなので、ブラックと比べ生産数が少ないことも関係しているかもしれません。今後のロレックスの動向が見逃せませんね。
ロレックス 廃盤予想2023
Posted by 近藤薫 on
1988年に登場したロレックスのキャリバー3100系のムーブメントは、多くの時計メーカーから個性的な自社製ムーブメントが出そろっている現在の性能基準においても尚、第一級の実用精度を誇る名機といえるでしょう。 しかし現代のロングパワーリザーブ化の波の中、キャリバー3100系の48時間というパワーリザーブは、実用上全く問題のないものであるにもかかわらず、他社との比較対象とされることが多くなってきました。 2015年にロレックスは新世代のムーブメント、キャリバー3200系を発表し、クロナジーエスケープメントをはじめとする新技術の導入によって、更なる精度安定性の向上と70時間のパワーリザーブを確立させました。 以来、順次キャリバー3200系への積み替えと共に各モデルの全面刷新が進められていますが、2023年にはどのような展開が待っているのか、注目されています。 廃盤予想 ミルガウス Ref.116400GV ミルガウスのモデルチェンジは今年はあるのか? 2021年の時点で、キャリバー3100系を搭載していたのはミルガウスとそのコスメチェンジ版であったエアキング、そしてチェリーニを残すだけとなっていました。 そして2022年、エアキングが3200系のキャリバー3230を搭載、独自の意匠を与えられて全面刷新を果たしたと共に、チェリーニがムーンフェイズを除いて全て廃盤となりました。 強力なコンペティターであるはずのオメガが、ミル(=1,000)ガウスの15倍にあたる15,000ガウスの強力な磁場に耐えるマスター・コーアクシャルを発売してから2023年で丁度10年目、そろそろロレックス伝統の超耐磁時計、ミルガウスにも動きがあるのではと推測できます。 2021年にロレックスの兄弟ブランドであるチューダーは、突如として初のマスタークロノメーター所得機、ブラックベイ セラミック Ref.79210CNUを発表、オメガ以外で初となるマスタークロノメーターの所得を、ロレックスではなく、チューダーで実現したことは、様々な面において話題を振りまきました。 15,000ガウスの磁場に耐えうる耐磁性能を、何故ミルガウスではなく、復刻時計のコレクションであるブラックベイに初めて搭載したのか? ロレックスはミルガウスがオメガと比較されることを良く思わないからなのか? とするなら、ロレックスはミルガウスにはオメガの超耐磁性能を凌駕する性能を搭載する必要がある、と考えているのではないでしょうか。 キャリバー3100系と共に製造を終了 またはそのうち、ミルガウスはキャリバー3100系と共に製造を終了してしまう可能性は十分に考えられます。 過去に作られたミルガウス、Ref.6541、Ref.1019は共にその特殊なキャラクターからか、生産数は限られていたようであり、また共に長い休眠期間を経て新型が発表された経緯があります。 現行モデルのRef,116400GVについても、突然の生産終了もありうるのではないでしょうか。
ロレックスがいよいよ正規認定中古制度を開始!
Posted by 近藤薫 on
認定中古制度は正規ディーラーが買取を行い、メンテナンス・調整をした商品を販売するシステムです。車業界では一般的な制度ですが、時計業界ではなかなか導入されることが少なく、現在リシャールミル、フランクミュラー、パネライなど一部のメーカーだけが行なっています。しかし、この度いよいよロレックスが認定中古時計の販売に乗り出したという情報が入ってきました。認定中古が流通すれば、少なからず中古相場にも影響を与えそうです。この記事ではロレックスから公開された認定中古制度についてご紹介していきます。 ロレックス認定中古時計制度の概要 業界内の立ち位置や中古相場の高騰、マーケティングの方向性から、これまでロレックスでは認定中古時計プログラムを適応するのは難しいと言われ続けてきました。しかし、突如ロレックスの公式サイトに認定中古に関するページが登場し、その状況は一変。実現困難と思われてきたロレックス認定中古時計が現実となりました。 ロレックス認定中古時計プログラムが提供されるのはスイス、オーストリア、ドイツ、フランス、デンマーク、イギリスの6カ国。スタート時期は2022年12月初頭となります。全世界一斉スタートではなく、まずは欧州の主要都市から制度が展開されるようです。日本を含むその他の正規店では2023年春頃から順次開始とアナウンスされており、実際に手に取れるのは少し先になると思われます。 また、ロレックス認定中古時計プログラムは現行モデルだけでなくアンティークモデルにも適応されるとのこと。状態が不安視されるヴィンテージ品に正規保証が付くことは、時計ファンからするとありがたいの一言ですね。対象製品は正規販売店での購入より3年以上が経過していることが条件とされています。 ロレックス 正規認定中古は真贋が保証されている ロレックスの正規認定中古には「真贋」が保証されます。近年は減少傾向にありますが、中古ロレックスはまだまだコピー品や状態の悪い個体が流通しており、購入先を間違えると偽物を掴まされる可能性もあります。しかし、正規認定中古であれば真正性が保証されたロレックスを確実に購入することが可能になります。実際ロレックスは「すべてのロレックス製品に適用される品質基準を満たしている個体を保証する」と語っており、間違いなく高品質の中古時計を提供してくれるでしょう ロレックス認定中古時計には真正性と品質を証明する専用のタグや2年の国際保証カード、アフターサービスに関する小冊子、保証マニュアル、専用ポーチが付属します。特に2年保証期間の適応はかなり嬉しいポイントですね。どの程度までポリッシュやクリーニングが行われるかはまだ未知数ですが、新品に近いクオリティの個体が提供されると期待できます。タグや保証書は白を基調に作られた美しいデザインとなっており、場合によってはこちらにも価値が付きそうです。 ロレックス認定中古制度による市場への影響 近年高級時計の人気は右肩上がりとなっており、それに伴い2次流通も大きく拡大しました。それと同時にロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲといった人気ブランドの価値が高騰し、主要モデルは軒並みプレミア価格で販売されることが当たり前となりました。ただ、定価を大きく上回る異常とまで言える相場はメーカーとしては嬉しいこととは言えません。ブランドやモデルの価値を考えると、この状況は健全とは言えないでしょう。ブランドとしての価値を維持するため、偽造品の流通を抑えるため、ロレックスが認定中古制度を定めたことは自然な流れなのかもしれません。相場をコントロールすることは難しくとも、ロレックス自身が「再販価格」を決められることは大きな意味があると思われます。 2023年春頃から認定中古が2次流通市場に登場しますが、それによりロレックスが安く買えることはなさそうです。実際海外で既に販売開始しているロレックス認定中古を確認してみると、日本の中古腕時計市場の相場とほぼ変わらない相場で販売されています。デイトナ、GMTマスター、サブマリーナなど、主要モデルはいずれも中古市場で出回っている価格とほぼ変わりません。この状況を加味すると、ロレックス認定中古が市場に出回っても相場は下がる事はなく、ロレックス認定中古がプレミア価格で推移するだけになる可能性があります。保証書やタグに価値がつけば、それだけ一般中古から上乗せした実勢価格になると考えるべきでしょう。ロレックス認定中古が数多く流通すれば相場は下がりますが、それはブランド価値を下げることになるためロレックスにはメリットがないと思います。買い手としては少し残念ですが、認定中古だからといって2次流通品よりも安く手に入れることは今後も難しそうですね。