「Watches & Wonders 2024」にてロレックスの新作&廃盤モデルが発表されました。
今回はそれらを大まかにご紹介していきます。
新作
・「GMTマスターII」グレー/ブラックベゼル「126710GRNR」
・「ディープシー」金無垢モデル「136668LB」
・「パーペチュアル1908」アイスブルー文字盤プラチナモデル「52506」
・「スカイドゥエラー」金無垢モデルにジュビリーブレスレットが追加
・「デイトナ」ダイヤモンドベゼルモデルが複数追加
・「デイデイト」新文字盤が大量追加
廃盤
・「ヨットマスターII」全て
・「デイトジャスト」のパームモチーフ文字盤、フルーテッドモチーフ文字盤
・「デイトナ ル・マン 126529LN 」
その他
・「ディープシー」がシードゥエラーから独立
・「GMTマスターII 126710BLRO」生産継続
・「GMTマスターII」レッド/ブラックベゼル追加なし
金無垢モデルが大量追加された2024年新作の中で、唯一のステンレスモデルが「GMTマスターII 126710GRNR」のみでした。
GMTマスターIIのSSモデルにグレー/ブラックのセラミック製セラクロムベゼルが追加され、2019年にディスコンとなった黒ベゼル Ref.116710LN以来となるグリーンの24時間針が差し色として効いていて全体的に渋く落ちついたイメージです。
GMTマスターII 126710GRNR、搭載するムーブメントは、現行GMTマスターⅡと同じキャリバー3285です。オイスターブレスレットまたはジュビリーブレスレットが用意されています。定価はオイスターブレスレットモデルが¥1,540,000、ジュビリーブレスレットモデルが¥1,569,700になります。
そして、「ヨットマスターII」が全て廃盤となった点は驚きました。
ヨットマスターIIの「レガッタ・クロノグラフ」は、他の腕時計では見られないユニークな機能だったため非常に残念です。
搭載されていた「Cal.4161」は、デイトナの「Cal.4130」を改良したムーブメントと言われていたため、数年後には「Cal.4131」をベースとした、新たな「ヨットマスターII」が誕生するのかもしれません。
今年のロレックス新作は、ダイヤ巻きデイトナ、ハイエンドなデイデイトがとんでもなく拡充される一方、SSモデルは増えませんでした。2023年のロレックスは富裕層ニーズを背景に小売市場シェアを30%強まで伸ばし、売上高101億スイスフラン(約1兆7300億円)を達成した、と言われています。よりその戦略に拍車がかかった結果、ということでしょうか。正直なところ、もう少し手頃なラインも出して欲しかったという印象を受けた新作発表でした。円安の影響もあって価格が高騰し過ぎてしまって益々手が出し辛い価格になってしまったのは残念ですね。