ロレックスの保証書の重要性

Posted by 近藤薫 on

ロレックスの保証書は発行された時期によって仕様が異なります。

一つは「紙タイプ」。もう一つは「カードタイプ」。大きく分けると、この二つに分類され、カードタイプは年代によって三種類のデザインが存在します。

また、

再発行はできるの? 

名前を消された保証書は価値があるの? 

保証書の有無が買取に与える影響は? 

など、気になる点をご紹介します。

保証書(ギャランティー)とは?

保証書はメーカーの保証期間を示す証明書です。

保証期間とは、正常なご使用で、内部機械が故障した場合のみ無料で修理・調整を受けることができる期間のことで、ロレックスの保証期間は5年に設定されています。保証期間は販売店で記入された購入日から起算されます。

国内正規店で時計を購入した場合は、その購入日から。並行店にて並行輸入新品を購入した場合は、販売店が海外業者から買い付けをした日付けから保証が開始されます。

 

ロレックス保証書の種類

ロレックス保証書の種類は以下の通りです。

 現行:緑色のシンプルなカード

1世代前:緑と白のツートンのカード

2世代前:濃いグリーンのカード

それ以前:紙

 現行のカードに切り替わったのは2020年の春頃からです。なお、1世代前の保証書は2013年〜2020年まで、2世代前の保証書は2007年~2013年まで発行されていました。2006年以前には紙の保証書が発行されています。

 

ロレックス現行保証書

こちらは新しく発行された最新のカード保証書です。ROLEXロゴが金字になったことで、洗練された印象を与えるようになりました。

これまでの保証書よりもシンプルなデザインとなっており、深みのある緑色が印象的でロレックスにぴったりですね。

裏面には「型番」「シリアル番号」「購入日」が記載されます。以前よりもシンプルなデザインとなっており、印字する部分が「購入日」だけになっているのも特徴的ですね。

旧タイプの保証書には「購入者の名前」「国番号」「販売店名(住所)」の記載がありますが、新型の保証書にはそれがなく、カードの側面はゴールドで縁取りされています。

 

保証書の再発行について

保証書はメーカーの保証期間を示すだけでなく、型番やシリアルナンバーといった情報が記載されている最も重要な付属品です。いつどこで誰に発行されたかも厳格に管理されており、正しく使用されるよう細心の注意を払って保証書は作られています。

そのため、如何なる理由があっても再発行はできません。ロレックスの保証書は「時計1本に対して1枚のみ」という、揺るぎないルールがあります。

紛失したので再発行して欲しいと問い合わせても、再発行はされないはずです。なお、保証書を再発行しない理由としては、不正利用や改ざんを防ぐ目的があります。

ロレックスは世界中で人気を博すトップブランドであるため、コピー品の流通だけに留まらず、保証書の改ざんも度々行われます。保証書の再発行を認めてしまえば、不正の助長に繋がりかねないので、どのような書類を持ち込んだとしても、再発行されることはありません。

また、名前の部分を塗りつぶしてあったり、削られたりしていても保証は有効ですが、加工跡がある場合は無効となる場合もあるそうです。

名前が消されている保証書について

中古でロレックスを購入した場合、名前が消されている場合があります。しかしながら、例え名前の部分が塗りつぶされていたとしても、保証書としての効力は変わりません。

保証書に関しての規定が厳しいロレックスですが、並行輸入でなければ中々手に入らない現状もあってか、名前の塗りつぶしに関しては寛容です。ただ、海外のバイヤーや一部の業者はこの塗りつぶされた保証書を嫌う傾向にあります。

他国から仕入れたロレックスは、保証書が「空白の状態」であることが多く、日本の保証書のように名前を消した跡がある保証書は稀みたいです。

購入する側も消された痕があるのは敬遠してしまいますよね? 購入後の販売にも影響してしまうかもしれないのでチェックしておきたいですね。

保証書がない場合の買取額への影響

「純正の箱」や「保証書」といった附属品は全て時本体の付加価値を高めるものであり、査定額は高くなります。

特に替えの効かない保証書の有無は買取額に大きな影響を与えます。もちろんモデルによって金額の変動には差がありますが、数万円の差が出ることは珍しくありません。ロレックスの標準的な付属品は「箱」「保証書」「その他冊子類」なので、これら全てが揃っている状態で買取に出すことが高価買取を実現させる秘訣となります。

再発行されないロレックスの保証書は信頼性が高く、保証期間が過ぎていても本物という証明になるため、それだけで価値があります。

例えば旧型デイトナ116520や16520であれば、保証書の有無で30万円以上買取額が変わります。現行デイトナであれば50万円近くの価値を持つ場合もあります。

現行のサブマリーナやGMTマスターの保証書も10万円程度の価値があります。これを踏まえると、いかに保証書が資産価値が大きく重要なのかはお分かりいただけると思います。

※純正BOXについては1万円程度の価値となります。

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