商品紹介 — 時計市場

2026年、高級時計は本当に売れているのか?

Posted by 近藤薫 on

「高級時計ブームは終わった」そんな言葉を耳にする機会が増えました。 2021年から2022年にかけて、高級時計市場はかつてない盛り上がりを見せました。ロレックスやオーデマ ピゲ、パテック フィリップといった人気ブランドは、正規店ではほとんど購入できず、中古市場では定価を大きく上回る価格で取引されることも珍しくありませんでした。 しかし、その熱狂が落ち着いた現在、「高級時計はもう売れなくなったのでは?」と感じている人も多いのではないでしょうか。 実際の2026年の市場を見ると、その答えは少し違います。 高級時計は今も売れています。ただし、「何でも売れる時代」から「本当に価値のある時計が選ばれる時代」へと変化したのです。 人気ブランドの強さは変わらない 現在でも、ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、リシャール・ミルといった世界的ブランドの人気は非常に高く、正規店では入荷待ちが続くモデルも数多くあります。 特にスポーツモデルや限定モデルは、世界中のコレクターから注目されており、資産価値だけでなく、「手に入れたい」という純粋な所有欲を満たす存在として支持されています。 一方で、以前のように「買えば値上がりする」という投資目的だけで購入する人は減りました。 現在の購入者は、 ブランドの歴史 ムーブメントの完成度 デザイン 着け心地 将来も愛用できる一本か といった、本来の時計の魅力を重視する傾向が強くなっています。 中古市場も健全な状態へ 2022年頃までは、中古価格が新品価格を大きく上回る異常な状態が続いていました。 しかし現在では、市場全体が落ち着きを取り戻し、価格は適正な水準へと戻っています。 これは決して市場が悪くなったということではありません。 むしろ、本当に人気があるモデルと、そうではないモデルの違いが明確になり、時計本来の価値が正しく評価されるようになったと言えるでしょう。 コレクターにとっても、以前より安心して購入できる環境になっています。 日本市場への注目は高まっている 日本は今、世界中の時計ファンから注目されるマーケットの一つです。 円安の影響や訪日外国人観光客の増加により、国内の正規店や中古時計専門店には海外から多くの時計ファンが訪れています。 「状態の良い中古時計が多い」「接客の質が高い」「商品の管理が丁寧」 こうした日本ならではの信頼感も、世界中のコレクターから高く評価されています。 そのため、銀座や中野、大阪・心斎橋などの時計店には、国内外を問わず多くの人が足を運んでいます。 これからの高級時計選び 2026年の高級時計市場は、「資産価値だけ」を追い求める時代から、「自分らしい一本」を選ぶ時代へと変わりつつあります。 もちろん、価値が下がりにくいモデルを選ぶことも大切です。 しかし、それ以上に大切なのは、その時計を身に着けることで得られる満足感や、長く付き合いたいと思える魅力ではないでしょうか。 時計は、時間を知るためだけの道具ではありません。 人生の節目をともに祝い、仕事や挑戦を支え、時には親から子へと受け継がれる特別な存在です。 だからこそ、市場価格に一喜一憂するのではなく、「この一本を選んで良かった」と思える時計を見つけることが、これからの高級時計の楽しみ方なのだと思います。 まとめ 2026年の高級時計市場は決して停滞しているわけではありません。むしろ、市場が成熟し、本当に価値のあるブランドやモデルが正当に評価される時代へと移り変わっています。 流行や相場だけでは測れない魅力が、高級時計にはあります。 お気に入りの一本を腕に着け、時を刻む喜びを味わう――そんな豊かな時間こそ、高級時計がこれからも多くの人を惹きつけ続ける理由なのかもしれません。  

Read more →


【ロレックス】2024年新作&ディスコンモデル発表

Posted by 近藤薫 on

「Watches & Wonders 2024」にてロレックスの新作&廃盤モデルが発表されました。 今回はそれらを大まかにご紹介していきます。 新作・「GMTマスターII」グレー/ブラックベゼル「126710GRNR」・「ディープシー」金無垢モデル「136668LB」・「パーペチュアル1908」アイスブルー文字盤プラチナモデル「52506」・「スカイドゥエラー」金無垢モデルにジュビリーブレスレットが追加・「デイトナ」ダイヤモンドベゼルモデルが複数追加・「デイデイト」新文字盤が大量追加 廃盤・「ヨットマスターII」全て・「デイトジャスト」のパームモチーフ文字盤、フルーテッドモチーフ文字盤・「デイトナ ル・マン 126529LN 」 その他・「ディープシー」がシードゥエラーから独立・「GMTマスターII 126710BLRO」生産継続・「GMTマスターII」レッド/ブラックベゼル追加なし 金無垢モデルが大量追加された2024年新作の中で、唯一のステンレスモデルが「GMTマスターII 126710GRNR」のみでした。 GMTマスターIIのSSモデルにグレー/ブラックのセラミック製セラクロムベゼルが追加され、2019年にディスコンとなった黒ベゼル Ref.116710LN以来となるグリーンの24時間針が差し色として効いていて全体的に渋く落ちついたイメージです。 GMTマスターII 126710GRNR、搭載するムーブメントは、現行GMTマスターⅡと同じキャリバー3285です。オイスターブレスレットまたはジュビリーブレスレットが用意されています。定価はオイスターブレスレットモデルが¥1,540,000、ジュビリーブレスレットモデルが¥1,569,700になります。 そして、「ヨットマスターII」が全て廃盤となった点は驚きました。ヨットマスターIIの「レガッタ・クロノグラフ」は、他の腕時計では見られないユニークな機能だったため非常に残念です。 搭載されていた「Cal.4161」は、デイトナの「Cal.4130」を改良したムーブメントと言われていたため、数年後には「Cal.4131」をベースとした、新たな「ヨットマスターII」が誕生するのかもしれません。 今年のロレックス新作は、ダイヤ巻きデイトナ、ハイエンドなデイデイトがとんでもなく拡充される一方、SSモデルは増えませんでした。2023年のロレックスは富裕層ニーズを背景に小売市場シェアを30%強まで伸ばし、売上高101億スイスフラン(約1兆7300億円)を達成した、と言われています。よりその戦略に拍車がかかった結果、ということでしょうか。正直なところ、もう少し手頃なラインも出して欲しかったという印象を受けた新作発表でした。円安の影響もあって価格が高騰し過ぎてしまって益々手が出し辛い価格になってしまったのは残念ですね。

Read more →


ロシアのウクライナ侵略による時計市場への影響

Posted by 近藤薫 on

2月下旬からからウクライナを取り巻く状況が一変しており、日本から遠く離れてはいるものの、日常生活においても日に日にその影響が日本にも出始めているのではないかと思います。多数の犠牲者が出ている中で、軍事行動の早期終息を願っております。 現状の時計市場について コロナウイルスのパンデミックにより、全世界規模で物流の遅延・停滞などが発生し、また各メーカーも感染拡大の影響で工場のストップや人員調整などで生産量も減少。世界的に流通量が減ったことで、需要と供給のバランスが崩れ、一部の人気ブランドのモデルはは価格高騰を起こし、とんでもない市場価格になっております。今月に入り、ロレックスの価格相場も下落傾向にあり、現在では落ち着きを取り戻した状態と思われます。 しかし、ここへ新たにウクライナ危機やロシアへの経済制裁包などの要因が加わる形になり、今後の市場への影響が気になります。既にロレックスや、スウォッチグループ、LVMHもロシアへの製品出荷を停止し、また各ブランドも、ロシア国内の店舗閉鎖が始まっております。これにより、ロシアにおける時計ビジネスは混乱が続くと思われます。 影響① エネルギー価格の高騰による影響 原油高騰による輸送費コストの上昇。原油をはじめとするロシア産エネルギーの供給リスクが高まり、それによる燃料費の高騰が、経済界にも大きな衝撃を与えてます。 日本での展開のある時計ブランドは8割が海外ブランドで海外からの輸入も多く、供給ルートの変更、代替エネルギーへの切り替えなどが影響し、商品の入荷が非常に難しい状況が続くと思われます。その影響で物価が更に高騰するのではないかと思われます。 影響② 鉱物資源の高騰による影響 ニュースでも取り上げられてますが、パラジウムやニッケルはロシア産のシェアが高く、今回の各国制裁が影響し、鉱物資源の供給が減っていくことで、既に市場価格に影響を及ぼしております。 腕時計に使用されるステンレス、ゴールド、プラチナ、などの素材は価格に影響が出てくると思われます。パラジウムの高騰が激しいこともあり、パラジウムを含有するホワイトゴールド、プラチナを使用しているモデルは今後リテールプライスの見直しがあるのではないかと思われます。 またステンレスには欠かせない素材の一つがニッケルでステンレスのグレードによって含有量は異なりますが、ロレックスなどの一部ブランドが使用するスーパーステンレス(904L鋼)は、 ニッケル含有量は23~28% (他の高級時計使用の316L鋼では 12~15%) と高く、その分コスト増となります。 ステンレスは時計だけでなく、日用品まで幅広く使用されているため、今後はかなりの影響を受けることでしょう。 影響③ インフレ懸念 エネルギーの高騰からインフレ傾向が更に進み、各国の企業への負担が増大していくことになれば、エネルギーだけでなく、資材や人件費のコストも上がり、腕時計においても定価改定が相次ぎ、この一年で何回もの改定が行われる可能性もあります。 このまま紛争が続けば、現在は落ち着いてる市場も価格高騰の可能性も十分に考えられます。 影響④ ルーブル安の影響  ロシアの通貨であるルーブルの価値が大暴落した事より、ロシアの富裕層による高級時計の買い占めをしているというニュースもあります。価値の残る現物資産として高級時計やハイジュエリーなどを確保している様です。 暴落し価値がなくなるルーブルを、持ち運びやすく換金性の高い現物資産である高級時計やハイジュエリーに換え、自分の財産を守ろうとしているのです。 またロシアだけでなく、為替の影響が大きい国々でも同様の動きがあるかもしれません。 上記のような要因から、今後ますます流通量が減るとともに、素材価格の高騰となり、高級時計特に一部人気モデルはますます入手が難しく、中古品も含めて時計相場が大きく上昇する可能性が考えられます。 一方、景気が減速しつつも物価が上昇するスタグフレーションの懸念もあります。 スタグフレーションとなれば、お金の価値が下がるため、預貯金では資産が減っていくことになります。対策として、株式や不動産、金などの現物物資の確保が重要となるため、現在資産の一つとして認知されてきた高級腕時計に関しては、更なる価格上昇が考えられます いずれにせよ相場が上昇する要因が多いことがわかります。欲しい時計があれば、もしかすると今が購入のタイミングなのかもしれませんね。

Read more →